そう言えば、後輩の仕事のミスが多いなぁって気になっていたんです。よく会議中にボッーとしたり、あくびをしていたり。
余談ですが、私は喘息持ちで、学生時代に付き合っていた彼女と旅行に行った時の事。彼女のいびきがものすごくうるさくって、眠りたくっても眠れず、とうとう朝に。喘息がひどくなちゃって、最悪でした。
彼女からは、『どーしたの?すっごく辛そうね!』と。“いびきがうるさくって、ちっとも眠れなかったんだよ!”なんて口が裂けても言えませんでした。
いびきがうるさくって眠れない辛さに共感しちゃい、後輩のために調べてみました。
早速、試してみたそうです。まずは子どもの枕を見直し、横向きに寝る事でちょっとは改善したものの、気になったので子どもを連れて耳鼻科へ。その後、歯科医を勧められて受診。
なんと原因は口呼吸の習慣化!
舌の筋肉トレーニングを毎日親子でやったそうです。気づくと口が自然と閉じるようになり、鼻呼吸に。『子どものいびきが減った‼︎』と喜んでいました。後輩も夜眠れるようになったお陰で仕事のミスが減り、積極的にどんな仕事でも引き受けています。僕も負けずに頑張らなくっちゃ!
子どものいびきで悩んでいる方、是非参考にして下さいね!
枕で解消出来る、子どものいびき⁉︎その対処法とは?
①幼児の枕の高さは?
幼児には、1センチ前後の枕がおすすめ!
幼児を横から見たことってありますか?
頭と脊柱が同じ位置。だから、枕は低くていいんです。枕無しでもいいくらい。
赤ちゃんや幼児の枕の役割って?
赤ちゃんの場合、真ん中が凹んでいるドーナツ枕を使います。ドーナツ枕は、頭の絶壁を防ぐ役割。
幼児にとっては、安心グッズのような役割。
2歳・3歳くらいになるといろいろいろな物への好奇心が湧き、女の子だと、『ママのネックレス綺麗。私も欲しい!』とこんな風に。パパやママが持っている物と同じ物を欲しくなっちゃうんです。もちろん、枕も!『私も枕が欲しい!』と。自分の枕があるとそれに大満足して、眠りにつきやすくなる効果もあり。
僕の友人のフランス人。年が18歳も離れた弟がいるんです。
旅行でフランスに行った時、友人宅へ。友人の弟が人形を見せてくれました。僕から見たら、すっごく色があせてボロボロ、なんでこんな汚い人形を大事に持っているの?と不思議でした。『すっごく物持ちがいいんだね!』と聞くと、『生まれた時からずっと一緒に寝ているんだ。』
フランス人の子どもって、生まれた時からいつも一緒に寝てる人形があるんです。人形を無くしちゃった夜は大変!夜中に何度も起きてしまい、ぐっすり眠れないとか。これぞ、安心感グッズですね!
②横向き寝
横向き寝で軽いいびきのほとんどが解消!
メリットは、舌が喉の奥に落ちるのを防ぎ、気道が確保出来る。そして、自然な呼吸が取りやすい!
ちなみに仰向け寝は、重力で舌が喉の奥に落ち、気道を塞ぎ、いびきをかいてしまいます。
横向き寝の理想の高さは?
理想の高さは、頭・首・背骨が一直線になる事。床とまっすぐ平行。
仰向けで体を大の字に。あー、今日もう疲れた〜。これでゆっくり寝れる〜!枕の高さは私にぴったり。
ちょっと寝つきが悪かった夜、眠れない、眠れない、と体をもぞもぞ。横向きにもなってみたりして。その時、ん?なんか枕の高さがちょっと低すぎない?肩がちょっと窮屈。って違和感を感じちゃったんです。
初めて知りました!実は、横向きで寝るときと仰向けに寝るときの枕の高さって違うんです。(←あれっ?もしかしたら、知らなかったのは私だけ?)
デメリットは?
横向き寝の場合、体がマットレスや布団に接する面が少ない。そのため、肩や腰に負担がかかってしまい、寝返りを打たないまま、ずっと同じ姿勢で寝ていると血行不良になったり、骨盤が歪んでしまう危険性があります。
寝ている間20〜30回する寝返り、その効果って、血行の循環が良くなる事です。ずっと同じままの姿勢で6時間や7時間も寝ていたら、血液の循環が悪くなり痛みが発生しやすくなります。
おすすめの枕
・子どもの成長に合わせて枕の高さが調節出来る
・通気性と耐久性に優れてたパイプ素材を使用
・調節シート以外は自宅で洗濯が出来る
・赤ちゃんから小学校低学年まで使用可能
※高さ調節が簡単なので、横向き寝と仰向け寝のどちらにも使えて便利!
・子どもが大好きなアンパンを抱っこしながら寝れる。眠りにつきやすい事、間違い無し。
・肌触りが良い
・手洗い可
※横向き寝には抱き枕が必須!
枕がいびきの原因に?
子どもの枕が高すぎるといびきをかいちゃうんです!
顎が引いた状態になり、気道(空気の通り道)が圧迫され、それが原因でいびきをかいてしまいます。
首や肩にも負担がかかり、朝起きた時に、子どもが、“首が痛い”あるいは、“肩が痛い”と言ったら、1度枕の高さをチェックしてみましょう!もしかしたら、枕が子どもには高すぎるのかもしれません。
子どもの枕はいつから必要?
枕が必要になるのは、脊柱のS字カーブが出来上がる10歳から15歳頃。でも、成長には個人差があるので一概には言い切れませんが…
チェック法としては、お子さんを横から見てみましょう。首よりも後頭部が後ろにあれば、S字カーブが出来上がっている証拠。
そもそも枕の必要性って?
頭を支えている首を休めるため。
寝ている時以外は、首が重たい頭を支えています。頭の重さって、体重の10%くらいもあって、例えば、10キロの子どもの頭は1キロから1,3キロ。60キロの体重の人は頭の重さが約6キロも。
脊柱は、首からお尻までの骨がS字にカーブをすることで、スプリングのような働きをし、過度の負担を減らしたり、重さを分散しています。
もう1つの理由は、寝ている時に出来る後頭部から首にかけての隙間を埋める役割。
よく、理想の寝姿勢は『立っている時のようなS字カーブが自然に描かれた状態』って言いますよね。
例えば、公園の芝生で仰向けに寝る時って、自然と頭の後ろで手を組んじゃいません?
だって、その方がめちゃくちゃ楽だから!
寝る時は、枕がその役割。そうする事で、首や肩こりなどを事前に防いでくれます。
子どもに枕を取られて、枕なしで寝ようとした夜。もう最悪でした。めちゃくちゃ頭が低すぎて変な感じ。しかも、後頭部や首や肩が痛くて痛くて、寝れたもんじゃありません。子どもが熟睡した時にこっそり枕を取り返しちゃいました。お陰でぐっすり熟睡。枕の必要性をしみじみ実感しました。
子どものいびき、枕では解消できない⁉︎他の原因とは?
鼻呼吸障害です。
子どもって、基本、毎日いびきをかかないんです。
毎日いびきをかいている場合、特に激しいびきや寝ている間に苦しそうに呼吸をしているのであれば要注意!
また、子どものいびきは成長に影響を及ぼす危険性もあります。
例えば、海へ出かけた日やお友達と1日中遊びまくった日は、夜布団にたどり着くなりキューバターン!そんな日はいびきをかくと思います。たくさん遊んで疲れ果てた夜のいびきは、気にする必要はありません。
① 鼻づまり・鼻炎
鼻がつまっている時は口で呼吸してしまいますよね。寝ている間も口呼吸に。
睡眠中の口呼吸の場合、舌が喉の奥に落ち、気道(空気の通り道)を塞いでしまい、いびきをかいてしまいます。
アレルギー性鼻炎の症状で多いのは、くしゃみ・鼻づまり・鼻水。子どもの場合は、くしゃみ型よりも鼻づまり型が多いのが特徴。他にも、目のかゆみや充血の症状が大人に比べると強い。
口呼吸の注意点
鼻呼吸は、空気中のウイルスや細菌やホコリなどが鼻の中で自然にろ過されています。普段から日常的に口呼吸をしていると、喉の中が乾燥しやすく、ウイルスや細菌やホコリなど、喉から肺へと直接体の中に入ってしまいす。
まずは耳鼻科への受診をおすすめ。アレルギー性鼻炎の場合、薬での治療や鼻の洗浄を行います。
②小児睡眠時無呼吸症候群
子どもの睡眠時無呼吸症候群の特徴は、寝ている間に呼吸が止まり、その後また激しいいびきで呼吸が始まる。それを寝ている間に何度も繰り返します。
小児睡眠時無呼吸症候群の原因は?
小児睡眠時無呼吸症候群の原因のほとんどは“口蓋扁桃(こうがいへんとう)”と“アデノイド肥大“。
口蓋扁桃肥大
口蓋扁桃が大きくなる事を“口蓋扁桃肥大”と言い、口を大きく開けると、のどちんこの左右両脇にあるのが口蓋扁桃。
扁桃とは?リンパ組織で外からの細菌やウイルスが体の中に入るのを防ぐ働きがあります。
他の症状…食べものを飲み込むのが辛い
アデノイド肥大
大きくなりすぎると“アデノイド肥大”と言います。アデノイドは、ちょうど鼻の奥にあり、肥大すると鼻がつまってしまい口呼吸になります。
他の症状…中耳炎
まずは耳鼻科への受診をおすすめ。お子さんの激しいいびきを動画で撮影し、それを耳鼻科の先生に見てもらいましょう。
アデノイドは、小学校高学年になると自然に小さくなるので、症状が軽い場合は経過観察。また、肥大が酷い場合は、アデノイドや口蓋扁桃の切除手術の可能性もあり。最近では、抗ロイコトリエン薬やステロイド点鼻薬の治療にも注目。
③顎が小さい・歯並びが悪い
寝ている時に顎が小さく歯並びが悪いと、舌の居場所が無くなり喉の方に落ちぎみに。仰向けで寝ると下顎は重力で自然と後方へ落ちています。その結果、舌が気道を塞いでしまい、いびきをかきます。
顎が大きく歯並びが良いと、舌は本来の居場所、ちょうど上顎の歯の後ろにくっつくような形でいるんです。
まずは矯正歯科・歯科医への受診をおすすめ。歯科矯正治療方法で歯並びを良くし、小さい顎を正常に成長するよう改善。
④口呼吸が習慣化
いつも気づくと口がポカンと開いちゃっていませんか?口呼吸が習慣化しちゃうと舌はいつも下顎のところにだらっとした状態でいます。これって、舌の筋力が劣っている証拠。
仰向け寝の場合、筋力のない舌は気道の方に落ち、いびきをかきます。
鼻がつまっていないので、本来なら鼻で呼吸が出来るんです。
舌の筋肉を鍛える事で口が自然と閉じ、鼻呼吸に改善。
今回は、『あいうべー体操』を紹介します!
あいうべー体操
①口を大きく開けて『あ』
②口を横に広げて『い』
③口を前に突き出し『う』
④舌を出して『ベー』
※1日30回を目安に毎日。でも、くれぐれも無理はしないでくださいね!
いびきが成長に影響を及ぼす⁉︎
①集中力や記憶力の低下
いびきや苦しい呼吸によって充分な睡眠が出来ず、眠さのあまり授業に集中出来なかったり、記憶力が低下する事もあり。眠気で意識がモウロウとしてくると注意力が落ち、ケガをする危険性も増えます。
②成長ホルモンの低下
子どもの成長にとって、とっても重要な成長ホルモン。主な働きは、“背を伸ばす”と“代謝のコントロール”です。成長ホルモンは、夜眠っている間に大量に分泌。
寝不足によって成長ホルモンの分泌が低下し、食欲を増殖するホルモンの分泌が増進。食べ過ぎて太る原因に。
③胸郭変形(きょうかくへんけい)
睡眠中の呼吸障害により起こります。子どもの頃は、胸郭(ちょうど胸の真ん中あたり)が柔らかいために変形してしまうんです。
主な症状
・幼児の場合は、風邪が長引く、喘息の様な症状が出る、食が細かったり、食後に吐いてしまうなど。
・小学生の場合、疲れやすい、すぐにはぁ〜はぁ〜と息が上がってしまう、運動についていけない。
まとめ
・軽いいびきは枕で解消出来る!
その対処法は?
①幼児の場合、枕の高さを1センチ前後にする
②横向き寝で寝る
・子どもの枕が高すぎるといびきをかきやすい!
・枕だけでは解消出来ない、いびきの原因とは?
①鼻づまり・鼻炎
鼻がつまると睡眠中に口呼吸になる。そのため、舌が喉の奥に落ち、気道(空気の通り道)を塞ぎ、いびきをかく。
耳鼻科への受診をおすすめ
②小児睡眠時無呼吸症候群
寝ている間に呼吸が止まったり、激しいいびきが特徴。ほとんどの原因は“口蓋扁桃”と“アデノイド肥大”
耳鼻科への受診をおすすめ
③顎が小さい・歯並びが悪い
本来舌は上顎、ちょうど歯の後ろにくっつくような形でいる。顎が小さく、歯並びが悪いために舌の居場所が無くなり喉の方に落ちぎみに。仰向けで寝ることで自然と喉の方に落ち、気道を塞ぐ。そのためいびきをかく。
矯正歯科・歯科医の受診をおすすめ
④口呼吸が習慣化
いつも口がポカンと開いている→舌の筋肉が落ちている証拠
あいうべー体操がおすすめ
最後まで読んで頂き、どうもありがとうございます。子どものいびきで悩んでいる方の参考になったら幸いです。