会議中や授業中、硬いパイプ椅子や木の椅子に座っていると「痛い!」って思った事はありませんか?
何度か座り直してみたり、クッションを使用してみたり、工夫などもされたことはありませんか?
実は、その「痛い!」と感じる事はとても大切な事なんです。
人間の身体はきちんと正常な状態を保とうとしているので、何か異常を察知すると、何かしらの形で信号を頭に送り、感じ取る事が出来るようになっています。
私の場合、小さい頃に硬い木の椅子に座っていて、我慢してしまい、お尻が真っ赤になってしまった事がありました。母親が心配して、椅子用クッションを手作りで作ってくれたおかげもあって、お尻の赤身も消え、痛みも改善されました。
その「お尻が真っ赤」というのが褥瘡(床ずれ)の初期症状になるのです。
急な怪我や、病気や加齢による寝たきりなどにより、自分で動きたくても動けない時ってあるんですよね。
朝、起きた時に「身体中が痛い!」なんてこともありませんか?
まさにそれがそうなんです!
人間は自然と全身に血液が巡って皮膚も正常な状態を保とうとしているので、定期的に寝返りを打ったり、同じ姿勢にならないようにしています。
それが出来なくなると、どうなるでしょうか?
あっという間に、血液が皮膚にいかず、赤くなり、ひどい状態になると骨まで出てしまい、感染症まで引き起こし、最悪の場合、死に至ったケースもありました。そのような状態にならない為にも、褥瘡(床ずれ)の初期段階のうちに対策を行っておくことがとても大切になってきます。
そこで、褥瘡(床ずれ)についても詳しく知りながらも、おすすめのマットレスも紹介していきたいと思います。
褥瘡(じょくそう)とは?
寝たきりなどによって身体が動かず、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ること。皮膚の一部が赤くなったり、ただれたり、傷が出来てしまう事です。
一般的には「床ずれ」ともいわれています。
なぜ褥瘡ができるの?
私たち人間は普通、無意識のうちに眠っている間は寝返りを打っています。
長時間椅子に座っている時はお尻を浮かせるなどして、同じ場所に長い時間の圧が加わらないようにしています。
このように身体の位置を変える動作を「体位変換」といい、お尻を浮かせることを「プッシュアップ」といいます。
しかし、自分で体位変換が出来ない方は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、これにより「褥瘡」ができます。
どんな人が褥瘡になりやすい?
☑栄養状態が悪い
☑皮膚が弱くなっている
(高齢者、排泄物や汗により皮膚のふやけがある、むくみが強い、抗がん剤やステロイドなど薬の副作用で免疫力が低くなっている)
☑病気が原因でなりやすいこともある
(うっ血性心不全、骨盤骨折、脊髄損傷、糖尿病、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患、悪性腫瘍、アルツハイマー病、関節リウマチ、骨粗しょう症、深部静脈血栓症、パーキンソン病、末梢血管疾患、尿路感染症など)
皮膚にかかる圧だけでなく、衣類などの摩擦やズレ、シワなども刺激になり、繰り返されるだけでも褥瘡が出来やすいです。
褥瘡になりやすい身体の場所は?
骨が付きだした部分は強く圧迫されて、褥瘡が出来やすくなります。
褥瘡の出来やすい部位は、寝ている体の向きや姿勢によって違ってきます。
是非、試してみて下さいねw
褥瘡の前触れはどのような状態?見分け方はある?
褥瘡の出来やすい部位の皮膚が赤くなっている場合、それが褥瘡であるのかを確かめる方法があります。
・指押し法
人差し指で赤くなっている部分を軽く3秒ほど圧迫し、白っぽく変化するかどうか確認する方法。
押しても赤みが消えずそのままの状態であれば、初期の褥瘡の可能性が高いので注意です!
褥瘡かもしれないと思ったらどうしたらいい?
赤くなった皮膚が圧迫されないよう「体位変換」を行います。
病院や施設などでは1日に何度も身体を動かしながら、皮膚の状態を観察しています。
だいたい2~3時間に1回体位変換を行うことが良いとされていますが、人手が足りない病院や施設、そして在宅ではなかなか難しい現状。
そこで、今では自動で体位交換をしてくれるエアマットがあります。
入院中に
40代男性
ただ、エアーの音が気になって眠れなかったり、意外と暑くなっちゃって汗かいちゃったよ。
部分的に動ける場合などは、様々なクッションを使用したり、低反発マットレスを使用し、出来るだけ、皮膚に圧がかからないようにしています。
圧迫をとっても、指押し法などで褥瘡の可能性があると考えられた場合は、医師または看護師に相談しましょう!
また、適切な厚みや反発力は利用者の体格によって異なる為、ケアマネージャーや福祉用具のプロに相談しながら選びましょう!
褥瘡防止用具
苦痛を伴う床ずれの予防に効果的なだけでなく、寝たきり介護の負担を軽減してくれる心強いアイテム。
昼夜を問わず定期的に体位変換をするのはかなりの重労働!
専用の福祉用具を使わない場合、介護をする方の心身の疲労にも繋がってしまいます。
介護者にとって無理のない介護生活にするためにも、寝たきり状態の方を介護する際は、褥瘡防止の利用を積極的に検討しましょう。
マットレスを選ぶ際の注意点
褥瘡防止用マットレスを使用する方は、排泄によるムレや、体温調整機能低下による発汗がある場合もあります。
その際には、通気性にも注意してマットレスを選びましょう!
選ぶのが難しい場合は、積極的にプロに相談しましょう!
特に、ケアマネージャーや福祉用具の業者、看護師や介護福祉士などがおすすめです。
おすすめマットレスとは?
Grehome
シングル(100×200×3cm) 5899円
セミダブル(120×200×3cm) 7399円
ダブル(140×200×3cm) 8099円
低反発マットレス独自の体圧分散。睡眠時の身体への圧迫度を軽減。理想的な寝姿勢と言える「自然に立った状態の姿勢」を実現。程よい弾力性と復元力で、体圧を効果的に分散して睡眠時の肩や腰、寝返り等の負担を和らげます。
体の形に合わせて沈み体圧を均一に吸収・分散。すのこの上に敷いて使用しても、敷布団などの上に重ねて使用しても寝心地がいい!
一時的な使用や、急な来客等のご使用におススメです。
体にピッタリフィット。真空ロール状に圧迫包装して届くので、開封後、約12時間で復元します。
安心保障付き。お買い上げから製品により1年の保証付き。
寝返りの回数を抑える。
エコテックス規格100認証。繊維製品に対する国際的な安全基準です。商品を構成する素材全てに対し、人への安全性に優れ、有害な物質が含まれない事を保証する世界共通のラベルです。お子様にも安心の品質です。
包装サイズ:約22cm×22cm×53cm
商品重量:約3kg
生地:ポリエステル100% 詰め物:ウレタンフォーム
保証:お買い上げから製品により3年の保証が付いています。
上記の商品は、一般的な低反発マットレスになります。
サービスを活用したマットレス購入方法とは?
福祉用具など専門的な、褥瘡予防マットレスとなると、約10万円前後はしてしまいます。
そこで、是非相談して頂きたいのが、「介護保険証」「負担割合証」になります。
利用される人が対象であれば、住んでいる市役所にて手続きを行って頂く必要があります。
それを活用されると、いきなり購入で高額な金額はかからず、ケアマネージャーにも相談をして頂くと、より安くマットレスをレンタルしたり、場合によっては購入することが可能になります。
介護保険の対象者
・40歳以上65歳未満の医療保険に加入している人(第2号被保険者)
・初老期痴呆、脳血管障害など老化にともなう病気(特定疾病)によって介護や支援が必要であると認められた人。
・65歳以上の人(第1号被保険者)
・寝たきりや痴呆などで入浴、排泄、食事などの日常生活に、介護や支援が必要であると認められた人。
介護保険の対象外
介護保険は、40歳以上の方を対象にしていますが、次の方々は適用されません(事業主にその旨の届出が必要になります)。
・ 国内に住所を有しない方(住民基本台帳に登録していない人)
・ 在留資格または在留見込期間3ヶ月以下の短期滞在の外国人
・ 身体障害者療護施設など、適用除外施設の入所者
負担割合証
要支援・要介護認定を受けた方全員に、自己負担の割合(1割~3割)が記載された介護保険負担割合証を交付しています。
介護保険の制度改正により、平成30年8月から、65歳以上で一定以上の所得がある方は、介護サービスを利用する際の自己負担が3割になります。(保険料に滞納等がある方は4割となる場合があります。)
また、要支援・要介護認定を受けた方の所得により、基本的には自己負担が1割ですが、2割や3割になることがあります。
よく分からず困っている!そんな人には、、?
ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?
介護支援専門員は、介護保険制度においてケアマネジメントを実施する有資格者のこと。要支援・要介護認定者およびその家族からの相談を受け、介護サービスの給付計画を作成し、自治体や他の介護サービス事業者との連絡、調整等を行う。介護保険法に基づく名称は介護支援専門員であるが、ケアマネジャーとも呼称される。
参照:ウィキペディア
まとめ
ポイント
・褥瘡(床ずれ)とは、圧がかかり血流が行かなくなり、最終的には傷になってしまう。
・定期的な体位交換やプッシュアップによる除圧が大事!
・長時間動けない状態だけでなく、皮膚状態や栄養状態、病気なども関係している。
・骨が付きだしている部分は褥瘡が出来やすいので要注意!
・「指押し法」により簡易チェック!
・不安な時は迷わず専門家へ相談しましょう。
・褥瘡防止用具などの活用を行いながら、低反発マットレスの検討を!
・ケアマネーシャーや福祉用具の業者など、専門家に相談してみよう。
今では在宅医療が進歩し、病院や施設だけでなく、在宅でも褥瘡を多々見かけるようになりました。特に在宅では一人で介護しているケースが多く、介護負担も大きいのが現実です。
病院で入院して、ある程度の治療が終わると、施設や在宅へ帰されてしまい、施設スタッフや家族などは困り果てていました。
そこで、活用されているのが、褥瘡防止用具やマットレスです。
じゃぁ、どうしたらいいんだ?
様々なアドバイスをもらいながら、在宅でサービスを受けることが出来、安くマットレスのレンタルが出来るのです。
さらに、状態によっては在宅にも訪問診療や訪問看護、ヘルパーの導入も行われるようになり、褥瘡が在宅でも治療出来るようになってきています。
上記にて、一般的な低反発マットレスを書かせていただきましたが、褥瘡の状態によっては、専門的な知識や技術、そして褥瘡防止用具やマットレスが必要となってきます。
困っている人がいたら、まずは専門のスタッフに相談されてみてはいかかでしょうか?
在宅で介護して
50代女性